御主殿曲輪は関東平野の西側の最終端部と北高尾山稜・山塊が始まる分岐点に位置します。
今でこそ城跡周辺は緑ですっぽりと囲まれていますが戦国の時には周囲一帯は木がない禿山です。敵の攻撃や忍びの者の侵入が見通せるようにするためです。
落城から420年余り経った今は御主殿曲輪の眼下には杉などの木立が並び展望がありませんが、立ち位置を変えたりすると遠く新宿のビル街が見えたりします。
ですので戦国の時には御主殿に去就する人々は、御主殿曲輪を囲む柵列(さくれつ)に弓矢や鉄砲を打つためにしつらえられた穴から、当時の武蔵野を遠望していたはずです。
そのとき江戸は? Oh !! It's Just Far East !!